2026年4月から6月にかけてTVアニメが放送され、大きな話題を呼んだ『日本三國』(にっぽんさんごく)。原作は松木いっか先生が「マンガワン」「裏サンデー」(小学館)で連載中の本格架空戦記。アニメ放送開始からわずか1ヶ月でシリーズ累計発行部数が100万部から200万部へと倍増し、「マンガ大賞2023」第5位の実績もあわせ持つ、いま最も勢いのある戦記漫画です。
「アニメを見終わって日本三國ロスがつらい」「単行本の続きを待つ間に、似た雰囲気の作品を読みたい」——そんな方に向けて、本記事では『日本三國』に似てるアニメ・漫画をランキング形式で10作品、厳選して紹介します。それぞれの共通点や見どころも詳しく解説するので、次にハマる一本がきっと見つかるはずです。
『日本三國』とはどんな作品?あらすじと魅力をおさらい
まずは『日本三國』の基本情報を簡単におさらいしましょう。
- 作者:松木いっか
- 掲載:マンガワン/裏サンデー(小学館)
- 連載開始:2021年11月
- 既刊:7巻(2026年7月時点)
- 累計発行部数:200万部突破(アニメ放送開始後わずか1ヶ月で100万部→200万部に倍増)
- 受賞:マンガ大賞2023 第5位
- メディア展開:2025年に舞台化、2026年4月〜6月にTVアニメ放送(全12話/主人公・三角青輝役は小野賢章)
【あらすじ】
舞台は文明が崩壊した近未来の日本。核戦争や疫病、大震災、そして暴力革命によって国家は滅び、人口は激減、文明レベルは明治初期にまで後退してしまいます。やがて日本は「大和」「武凰」「聖夷」という三つの国が覇権を争う三国時代へ突入。大和の愛媛郡でつつましく暮らしていた地方役人・三角青輝(みすみ あおてる)は、内務卿・平殿器の横暴によって最愛の妻・小紀を処刑されてしまいます。深い悲しみの中で青輝が誓ったのは、力による復讐ではなく「日本の再統一」。武力ではなく、豊富な知識と卓越した弁舌を武器に、後に「奇才軍師」と称される男の国盗り物語が幕を開けます。
本作最大の魅力は、主人公が剣ではなく「言葉と知略」で乱世を生き抜いていく点。骨太な政治劇と軍略、そして敵味方それぞれに信念がある重厚な群像劇は、多くの名作戦記に通じるものがあります。
似てる作品を選んだ3つの基準
本記事では、次の3つの視点で「『日本三國』に似てる作品」を選定しました。
- 戦乱の世で天下統一・国家再興を目指す物語であること
- 軍略・政治・頭脳戦の描写が熱いこと
- 主人公がどん底から成り上がっていくこと
それでは、ランキングを見ていきましょう。
『日本三國』に似てるアニメ・漫画ランキングBEST10
第1位:キングダム
- 作者:原泰久
- 掲載:週刊ヤングジャンプ(集英社)/2006年連載開始
- メディア展開:TVアニメシリーズ、実写映画4作
似てる度No.1は、やはり『キングダム』。『日本三國』は読者から「和製キングダム」と評されることも多く、両作の親和性は抜群です。舞台は春秋戦国時代の中国。戦災孤児の少年・信が、後の始皇帝となる若き王・嬴政(えいせい)と出会い、「天下の大将軍」を目指して戦場を駆け上がっていきます。
「バラバラになった国を一つにする」という壮大な目標、身分の低い主人公の成り上がり、国と国の思惑が絡み合う外交戦——共通点を挙げればきりがありません。違いは、武で道を切り開く信に対し、青輝は知と弁舌で戦うこと。累計発行部数1億部を突破した戦記漫画の金字塔であり、『日本三國』ファンなら間違いなく楽しめる作品です。
第2位:アルスラーン戦記
- 原作:田中芳樹/漫画:荒川弘
- 掲載:別冊少年マガジン(講談社)/2013年連載開始
- メディア展開:TVアニメ第1期(2015年)、第2期(2016年)
田中芳樹の同名小説を『鋼の錬金術師』の荒川弘がコミカライズした王道戦記。祖国パルスを異国の軍に奪われた王太子アルスラーンが、わずかな仲間とともに国土奪還を目指す物語です。
「失われた国を取り戻す」という構図は『日本三國』の再統一テーマと重なりますし、何より天才軍師ナルサスの存在が大きい。戦わずして勝つ知略、人心を掴む弁舌は、まさに青輝の戦い方と重なります。心優しき主人公が理想の統治を模索していく姿も共通しており、戦記モノ初心者にもおすすめできる一作です。
第3位:コードギアス 反逆のルルーシュ
- 制作:サンライズ/監督:谷口悟朗
- 放送:2006年〜2007年、続編『R2』は2008年
- メディア展開:劇場版、スピンオフ作品多数
神聖ブリタニア帝国に占領され「エリア11」と呼ばれるようになった日本を舞台に、皇子ルルーシュが仮面の男・ゼロとして帝国に反逆する大ヒットアニメです。
「奪われた日本を取り戻す」という舞台設定、そして圧倒的な知略で強大な権力に挑む主人公像は、『日本三國』と驚くほど共通しています。ルルーシュも青輝も、動機の根底にあるのは大切な人への想い。チェスのように敵の思考を読み合う頭脳戦の快感を味わいたいなら、絶対に外せない作品です。
第4位:銀河英雄伝説
- 原作:田中芳樹(小説)
- メディア展開:OVAシリーズ(1988年〜)、新作アニメ『Die Neue These』(2018年〜)
宇宙を二分する銀河帝国と自由惑星同盟の戦いを描くスペースオペラの金字塔。天才ラインハルトと知将ヤン・ウェンリー、二人の英雄を軸に、戦争と政治、そして国家体制のあり方を問いかけます。
注目したいのは、専制国家と共和制国家の対比という構図。『日本三國』でも君主制の大和・武凰に対し、聖夷は大統領を戴く共和制国家として描かれており、政治体制の違いが物語の重要な軸になっています。「戦争とは政治の延長である」ことを痛感させられる重厚な物語は、『日本三國』の政治劇が好きな方にこそ刺さるはずです。
第5位:Dr.STONE
- 原作:稲垣理一郎/作画:Boichi
- 掲載:週刊少年ジャンプ(集英社)/2017年〜2022年(全26巻)
- メディア展開:TVアニメ(2019年〜)
謎の石化現象で全人類が石になってから3700年後の世界。科学少年・千空が「科学の力で文明を取り戻す」ことに挑むサバイバル冒険譚です。
一見ジャンルは違いますが、「文明が崩壊した世界」を「旧文明の知識」で切り開くという核の部分が『日本三國』と共通しています。青輝もまた、失われた旧時代の知識に精通していることが最大の武器。ゼロから社会やインフラを作り上げていくワクワク感を味わえる、知識系主人公モノの代表作です。
第6位:パリピ孔明
- 原作:四葉夕卜/作画:小川亮
- 掲載:週刊ヤングマガジン(講談社)※コミックDAYSで連載開始
- メディア展開:TVアニメ(2022年)、実写ドラマ(2023年)
三国志の天才軍師・諸葛孔明が、現代の渋谷に若い姿で転生!駆け出しシンガー・英子の夢を叶えるため、音楽業界を舞台に数々の計略を仕掛けていく異色作です。
コメディ色が強い作品ですが、「戦わずして勝つ」「弁舌と計略で状況を覆す」という軍師の醍醐味はしっかり本格派。三国志由来の策が現代社会でハマる爽快感は、青輝の舌戦シーンが好きな人ならきっと楽しめます。『日本三國』からもう一歩「三国志」側に踏み込みたい方の入り口としても最適です。
第7位:蒼天航路
- 原作:李學仁/漫画:王欣太
- 掲載:モーニング(講談社)/1994年〜2005年(全36巻)
- メディア展開:TVアニメ(2009年)
タイトルに「三國」を冠する作品が好きなら、本家・三国志モノも押さえておきたいところ。中でも『蒼天航路』は、悪役にされがちな曹操を主人公に据えた革新的な三国志漫画です。
旧弊を打ち壊し、合理と実力主義で乱世を制していく曹操の姿は、旧文明の知識と合理的思考で常識を覆す青輝と重なります。権謀術数、人材登用、大軍勢のぶつかり合い——『日本三國』のルーツともいえる三国志の面白さを、濃厚な人間ドラマとともに味わえる傑作です。
第8位:幼女戦記
- 原作:カルロ・ゼン
- メディア展開:漫画版(東條チカ)、TVアニメ(2017年)、劇場版(2019年)
現代日本のエリートサラリーマンが、魔法が存在する戦火の異世界で幼女・ターニャとして転生。前世の知識と徹底した合理主義を武器に、軍隊の中で成り上がっていく戦記ファンタジーです。
近代レベルの文明で行われる戦争の生々しい描写、そして知識で戦局を動かす主人公という点が『日本三國』と好相性。青輝の冷静な計算高さが好きな人は、ターニャの合理主義にもハマるはず。国家間の思惑や総力戦の恐ろしさを描く筆致も見応え十分です。
第9位:ヴィンランド・サガ
- 作者:幸村誠
- 掲載:アフタヌーン(講談社)※週刊少年マガジンで連載開始
- メディア展開:TVアニメ第1期(2019年)、第2期(2023年)
11世紀の北欧を舞台に、ヴァイキングの少年トルフィンの半生を描く大河ドラマ。父を殺された復讐心から始まる物語は、やがて「本当の戦士とは何か」「争いのない土地はあるのか」という深いテーマへと昇華していきます。
大切な人を理不尽に奪われるところから物語が動き出す点、そして暴力の連鎖の先に「平和な国」を思い描く点は、『日本三國』と根っこの部分で通じ合っています。王位継承をめぐる謀略戦など、頭脳派キャラクターの活躍も見どころです。
第10位:北斗の拳
- 原作:武論尊/作画:原哲夫
- 掲載:週刊少年ジャンプ(集英社)/1983年〜1988年
- メディア展開:TVアニメ(1984年〜)ほか多数
「199X年、世界は核の炎に包まれた」——あまりにも有名なこの導入が示す通り、核戦争後の暴力が支配する世界を描いた世紀末アクションの金字塔です。
『日本三國』の世界観のルーツを感じられる作品で、文明崩壊後の無法地帯、乱立する勢力、覇を競う強者たちという構図はそのまま重なります。こちらは知略ではなく一子相伝の暗殺拳で乱世を征きますが、「荒廃した世界に秩序を取り戻す」物語の原点として、一度は触れておきたい不朽の名作です。
『日本三國』はどこで読める?アニメの配信は?
原作漫画は小学館のアプリ「マンガワン」およびWEBサイト「裏サンデー」で連載中。単行本(裏少年サンデーコミックス)は2026年7月時点で7巻まで発売されています。TVアニメ第1期は2026年4月から6月まで放送されました。放送時はPrime Videoで最速配信が行われていたので、視聴したい方は各配信サービスの最新の配信状況をチェックしてみてください。
『日本三國』に関するよくある質問
Q1. アニメの続きは原作の何巻から?
TVアニメ第1期(全12話)は、原作コミックスの1巻〜4巻にあたる「聖夷西征編」までを映像化しています。アニメの続きが気になる方は、原作5巻から読み始めるのがおすすめです。
Q2. アニメ2期の放送予定は?
2026年7月時点で、アニメ第2期に関する公式発表はまだありません。ただし第1期はPrime Videoの2026年春アニメで国内視聴者数1位を獲得するなど大きな話題を呼んだため、続編を期待する声は非常に多い状況です。続報は公式サイトや公式Xをチェックしましょう。
Q3. 原作漫画は完結している?
原作は現在も「マンガワン」「裏サンデー」で連載中で、単行本は7巻まで発売されています(2026年7月時点)。物語はまだまだこれから盛り上がっていく段階なので、今から追いかけても十分に間に合います。
まとめ:『日本三國』の次にハマる戦記作品を見つけよう
今回は『日本三國』に似てるアニメ・漫画ランキングBEST10を紹介しました。
- キングダム
- アルスラーン戦記
- コードギアス 反逆のルルーシュ
- 銀河英雄伝説
- Dr.STONE
- パリピ孔明
- 蒼天航路
- 幼女戦記
- ヴィンランド・サガ
- 北斗の拳
「知略と弁舌で乱世を制する」快感、「バラバラの国を一つにする」ロマン——『日本三國』で味わったあの熱を、これらの作品でもきっと感じられるはずです。気になる作品があれば、ぜひチェックしてみてください。