今回は、久々に大好きな映画のレビューをお届けしたいと思います。
ということで、「護られなかった者たちへ」のご紹介です。
護られなかった者たちへ
この映画は、東日本大震災の影響から生活保護をめぐり、登場人物たちの葛藤など本当に護られないひとが護られない今の社会の実情をリアルに描いた作品です。
あまり、行政の仕組みなどに興味がなかった僕が考えさせられるきっかけともなった作品です。
キャストは以下のそうそうたる面々です。
- 利根泰久:佐藤健
- 笘篠誠一郎:阿部寛
- 円山幹子:清原果耶
- 蓮田智彦:林遣都
- 三雲忠勝:永山瑛太
- 城之内猛:緒方直人
- 笘篠紀子:奥貫薫
- 宮園真琴:西田尚美
- 春子:原日出子
- 東雲:鶴見慎吾
- 櫛谷貞三:三宅裕司
- 上崎岳大:吉岡秀隆
- 遠島けい:倍賞美津子
原作は中山七里。
そして監督は、社会派ミステリーの名手瀬々敬久監督です。
あらすじ
あらすじとしては、東日本大震災で出会い家族のように絆を深めた、佐藤健、清原果耶、倍賞美津子。
数年がたち、それぞれ辛い出来事から立ち上がり通常の生活に戻りかけていたその頃。
奇怪な連続殺人事件が起きて、前科者の佐藤健が疑われるが・・・
というお話。
みどころ
今回の、映画の見どころは実力は俳優さんの名演。
これにつきますね。
佐藤健って遊び人でチャラチャラしてる印象で、演技も上手くこなしてるだけだと思ってたのですが、今回のこの「護られなかった者たちへ」で印象が一変しました。
叫ぶシーンも本当に一生懸命に演じているのが、ヒシヒシと伝わってくるのです。
水たまりに顔を押し付けられるシーンがあるのですが、悲壮感というかなんというか全然泥水ものんでるだろうし。
そんなの、意に介さない素晴らしい演技でしたね。
そして、カギを握る倍賞美津子さんの、本当にこの人が存在するかのような演技。
さすがです。
そして行政の役人を演じる3人、吉岡秀隆、永山瑛太、緒方直人。
この3人も本当に嫌な感じで、本人の印象も変わるくらいの演技でしたね。
そして、フレッシュ清原果耶。
勢いにのってるだけあって素晴らしい。
ただ、好きなだけかもだけど。
素晴らしい。
なんか顔が面白かわいいんだよな。
そして、安定の阿部寛。
良い感じの渋み出てます。
まとめ
本当に今回の映画で生活保護って何なのか考えさせられましたね。
生活保護(せいかつほご、英: Public Assistance)は、国や自治体が「健康で文化的な最低限度の生活」を日本国民に保障するためとして設けている公的扶助制度。日本国憲法第25条や生活保護法の理念に基づき、生活に困窮する国民に対して、資力調査(ミーンズテスト)を行いその困窮の程度によって、要保護者に必要な扶助を行い、最低限度の生活(ナショナル・ミニマム)を保障するとともに、自立を促すことを目的とする。2012年(平成24年)から生活保護への総合的な見直しが決まり、不正受給への厳格な対処、生活扶助や医療扶助等の給付水準適正化、保護世帯の就労促進、就労困難者への別途支援制度構築、正当な理由なく就労しない者への厳格対処することとなっている。厚生労働省は「生活保護の申請は国民の権利です。生活保護を必要とする可能性はどなたにもあるものですので、ためらわずにご相談ください。」と案内している。
Wikipediaより引用
このように結構観た皆さんも重く受け止めているようです。
本当に救うべきを救えない。
映画として少しオーバーに描いているとしても、本当に改善の必要なシステムです。
これを、もっとたくさんの人に見てもらって問題提起としてほしいですね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。