
「勇者と魔王の関係が、予想もしない方向に動いていく物語に引き込まれた」
「人と魔の間にある、重くて切ない絆の描写が忘れられない」
2025年7月に放送が始まったTVアニメ『クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-』。重厚な世界観に魅了され、同じ空気をまとった作品を探している人も多いのではないでしょうか。
この記事では、勇者・魔王・人と魔の関係が物語の核にあること、ダークで重厚な世界観、種族や立場を越えた絆が描かれることという『クレバテス』の魅力に近いアニメ・漫画を、ランキング形式で10作品紹介します。
『クレバテス』とはどんな作品?
『クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-』は、岩原裕二さんによる漫画で、「LINEマンガ」で連載されています。
主人公は、幼い頃から勇者に憧れていたアリシアです。彼女は王に選ばれた13人の勇者の一人となり、伝説の剣を携えて、魔獣王クレバテスの討伐に向かいます。しかし、勇者たちの無謀な行動が、エドセア大陸の人属を滅ぼしかねない危機を招いてしまいます。世界に残された唯一の希望は、魔獣王が遺した一人の赤子でした。
TVアニメの情報は次のとおりです。
- 放送:2025年7月2日から、毎週水曜夜11時に、TOKYO MX、BS日テレ、AT-Xで放送
- アニメーション制作:Lay-duce
- 監督・音響監督:田口清隆
- シリーズ構成:小柳啓伍
- 主なキャスト:アリシア(白石晴香)、クレン(田村睦心)、クレバテス(中村悠一)、ルナ(会沢紗弥)、ステファン(宮野真守)、ハイデン王(橋爪淳)
似ている作品を選んだ3つの基準

今回は、次の3つの基準で作品を選びました。
- 勇者・魔王・人と魔の関係が、物語の核にあること
- ダークで重厚、容赦のない世界観があること
- 種族や立場を越えた「絆」が描かれること
クレバテスに似たアニメ・漫画ランキングBEST10

第1位 葬送のフリーレン
勇者とともに魔王を倒した千年以上生きる魔法使いフリーレンが、魔王討伐の「その後」の世界で、新しい出会いの旅を続ける物語です。原作は山田鐘人さん、作画はアベツカサさんで、小学館の「週刊少年サンデー」で連載されています。TVアニメはMADHOUSEの制作で、2023年秋に日本テレビ系で放送が始まりました。
勇者の存在が、残された者たちの時間を通して静かに描かれる点が、『クレバテス』の「勇者が遺したもの」というテーマに重なります。まず最初に観てほしい一作です。
第2位 魔法使いの嫁
15歳の少女・羽鳥チセが、異形の魔法使い・エリアスに弟子として、そして将来の花嫁として迎えられる物語です。ヤマザキコレさんの漫画(マッグガーデン)が原作で、2017年10月からWIT STUDIOの制作でTVアニメが放送されました。2022年秋には第2期も放送されています。
人ならざる存在と少女の間に、少しずつ絆が育まれていく過程は、魔獣と人の子の関係を思わせます。幻想的で切ない世界観を味わいたい人におすすめです。
第3位 勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録
元聖騎士団長のザイロが、勇者に科される刑罰を受け、懲罰勇者部隊を率いて魔王軍との過酷な戦いに身を投じるダークファンタジーです。ロケット商会さんのライトノベル(電撃の新文芸・KADOKAWA)が原作で、スタジオKAIの制作でTVアニメ化されました。ザイロの声は阿座上洋平さんが担当し、テオリッタ役は飯塚麻結さんです。
「勇者」という言葉のイメージを覆す、重く容赦のない展開が魅力です。『クレバテス』の勇者たちの描かれ方が好きな人に刺さるはずです。
第4位 ベルセルク
主人公ガッツが、過酷な運命に抗いながら、巨大な敵と戦い続けるダークファンタジーの金字塔です。原作は三浦建太郎さんで、白泉社の「ヤングアニマル」で連載されました。2016年夏には、LIDENFILMS・GEMBA・ミルパンセの制作でTVアニメが放送され、ガッツの声は岩永洋昭さんが担当しています。
人間の業と怪物の存在を重厚に描く点で、ダークな世界観が好きな人には外せません。暴力や残酷な描写が多いため、苦手な人は注意してください。
第5位 まおゆう魔王勇者
人間と魔族の戦いが15年続く世界で、勇者が魔王の城に一人で向かい、魔王と契約を結ぶ物語です。二人は「赤の学士」と「白の剣士」として身分を隠しながら、社会の変革に取り組みます。橙乃ままれさんの小説(エンターブレイン)が原作で、2013年1月からアームスの制作でTVアニメの放送が始まりました。魔王の声は小清水亜美さん、勇者の声は福山潤さんが担当しています。
勇者と魔王が敵対ではなく協力に向かうという点で、『クレバテス』の人と魔の関係に重なります。こちらはラブコメ要素もあり、雰囲気は明るめです。
第6位 獣の奏者エリン
人と心を通わせられないと考えられてきた王獣を操る才能を持つ少女エリンが、王国の勢力争いに巻き込まれ、波乱に満ちた人生を歩んでいく物語です。上橋菜穂子さんの原作で、2009年1月からNHK教育テレビで全50話が放送されました。アニメーション制作はプロダクション I.Gとトランス・アーツです。
人と獣という異なる存在の絆を、じっくり描いた作品です。落ち着いて世界観に浸りたい人に向いています。
第7位 ゴブリンスレイヤー
辺境のギルドで、ゴブリン討伐だけを続けて銀等級まで上り詰めた男が主人公です。手段を選ばずゴブリンだけを退治する彼のもとに、新人の女神官が加わり、人間関係が動き出します。蝸牛くもさんのライトノベル(GA文庫・SBクリエイティブ)が原作で、2018年秋にWHITE FOXの制作でTVアニメが放送されました。
容赦のない世界観と、主人公の独特の立ち位置が魅力です。残酷な描写が多いため、苦手な人は注意してください。
第8位 進撃の巨人
人類と巨人の戦いを描いた物語です。諫山創さんの漫画(講談社「別冊少年マガジン」)が原作で、TVアニメはWIT STUDIOが第1期から第3期までを制作し、The Final SeasonはMAPPAが制作しました。
「敵とは何か」「正義とは何か」を問い続ける重厚な物語は、勇者と魔王の関係を問い直す『クレバテス』と通じます。
第9位 ヴィンランド・サガ
千年期の終わり頃、各地で暴虐の限りを尽くしたヴァイキングの世界を舞台に、最強の戦士の息子トルフィンが、戦場を生きる場所としながら、幻の大陸ヴィンランドを目指す物語です。幸村誠さんの漫画(講談社「アフタヌーン」)が原作で、2019年夏から全24話のTVアニメが、WIT STUDIOの制作で放送されました。
ファンタジーではありませんが、暴力の連鎖の先に何があるのかを問う骨太な物語が好きな人におすすめです。
第10位 ダンジョン飯
ダンジョンの奥でレッドドラゴンに妹を食べられた冒険者ライオスが、「ダンジョン内で自給自足する」と決意し、スライムやバジリスクなどの魔物を食べながら踏破を目指す冒険譚です。九井諒子さんの漫画が原作で、2024年1月4日から、TRIGGERの制作でTVアニメの放送が始まりました。
魔物という存在に真正面から向き合う視点は、『クレバテス』の魔獣の描き方に通じるものがあります。ダークな作品が続いたあとに、口直しとして楽しめます。
タイプ別おすすめの選び方

- 勇者と魔王の物語を味わいたい → 葬送のフリーレン、まおゆう魔王勇者
- 異形の存在と少女の絆に惹かれる → 魔法使いの嫁、獣の奏者エリン
- 容赦ないダークファンタジーが好き → 勇者刑に処す、ベルセルク
- 怪物と戦う過酷な冒険が好き → ゴブリンスレイヤー、進撃の巨人
- 戦いの果てに何を見るかを問う物語が好き → ヴィンランド・サガ
- 魔物と向き合う異色の冒険が好き → ダンジョン飯
まとめ
『クレバテス』に似たアニメ・漫画を10作品紹介しました。
どの作品にも共通しているのは、勇者、魔王、人と魔という二項対立を、そのまま描かない点です。迷ったら、勇者の「その後」を静かに描く『葬送のフリーレン』や、異形の存在と少女の絆を描く『魔法使いの嫁』から観てみてください。
※作品情報は2026年10月8日時点のものです。配信状況は各サービスでご確認ください。