
「あの時、もし勇気を出していたら…あの子のあの仕草は脈アリだったのかな?」
誰もが一度は考える「やれたかもしれない夜」そんな淡い後悔や甘酸っぱい思い出をテーマにした漫画『やれたかも委員会』は、恋愛コメディの枠を超えたユニークな作品です。
今回は、吉田貴司さんによるこの話題作の魅力や見どころ、ドラマ化の影響、そしてなぜ今も多くの人に愛されるのかを徹底的に掘り下げます!
読み終わったら、あなたも自分の「やれたかも」な夜を振り返りたくなるかも?
『やれたかも委員会』ってどんな作品?
『やれたかも委員会』(原作:吉田貴司)は、2016年にウェブサイト「note」や「cakes」で連載が始まった恋愛コメディ漫画です。オムニバス形式で、毎回異なる主人公が「あの時、異性と親密になれたかもしれない」エピソードを語り、3人の「やれたかも委員会」メンバーが「やれた」か「やれたとは言えない」かを判定する、という斬新な設定が特徴です。
基本情報紹介
- 作者:吉田貴司
- 掲載開始:2016年4月(note、cakes)
- 単行本:双葉社より全5巻(電子書籍中心、4巻以降は電子版のみ)
- ドラマ化:2018年にAbemaTVおよびMBS/TBS系列で放送
- ジャンル:恋愛コメディ、ヒューマンドラマ
- テーマ:恋愛、青春、後悔、人生の選択
物語の核は、誰もが共感できる「もしあの時…」という瞬間。恋愛における微妙な心の動きや、勇気が出せなかった一瞬を丁寧に描き、笑いと切なさを織り交ぜたストーリーが読者を引き込みます。
なぜ『やれたかも委員会』はハマるのか?

1. 共感度MAXの「やれたかも」エピソード
この漫画の最大の魅力は、読者が「わかる!」と叫びたくなるリアルなエピソード。たとえば、同窓会で再会した憧れの同級生とホテルまで行ったけどキス止まりだった話(case022「甘え上手の君でいて」)や、気になる子と「やりスポット」に行ったのに何もできなかった女子高生の話(case008「あの日、大きな木の下で」)など、誰もが心当たりあるシチュエーションが満載です。
「もう少し積極的だったら…」「あのサインを見逃したかな?」という後悔は、性別や年齢を問わず共感を呼びます。
読んでいると、つい自分の「やれたかも」な夜を思い出してしまうんですよね。
2. ユニークな「やれたかも委員会」のキャラ
委員会の3人のメンバーが、作品に独特の味わいを加えています:
- 能島譲(のうじま ゆずる):犠星塾塾長。空手着姿で威厳を漂わせつつ、相談者に優しく寄り添う。名言「やれたかもしれない夜は人生の宝です」が印象的。
- パラディソ:ミュージシャン。サングラスとチューリップハットでクールに振る舞うが、ホワイトボードを使った分析が探偵並み。
- 月満子(つき みつこ):財団法人ミックステープ代表。紅一点でラテを飲みながら厳しいジャッジを下す。男性の淡い期待をバッサリ切る姿が痛快!
この3人が、相談者の話を真剣に聞きつつ、時にコミカルに、時にシビアに判定する様子が、物語にリズムと深みを与えています。
3. シュールなユーモアと深い人生のテーマ
『やれたかも委員会』は、表面的には「セックスできたかどうか」を判定するギャグ漫画に見えますが、実は「人生の選択」や「後悔との向き合い方」を描いたヒューマンドラマ。
たとえば、作家の保坂和志さんはこの作品を「純愛もの」と評し、「アクションを起こす瞬間のドキドキ」を描いていると語っています。
確かに、判定の裏には「あの時、別の選択をしていたら人生が変わっていたかも」という普遍的なテーマが隠れていて、読後にじんわり心に響くんです。
4. ドラマ化でさらに広がった世界観
2018年に放送されたドラマ版(AbemaTVおよびMBS/TBS系列)は、佐藤二朗、白石麻衣、山田孝之という豪華キャストで話題に。相談者役には間宮祥太朗、浜野謙太、森川葵など実力派俳優が登場し、漫画のエピソードをリアルに再現。特に、堀江貴文さんが本人役で出演した特別編は、ネットで大きな話題になりました!
ドラマは漫画のシュールさを残しつつ、シリアスさとコミカルさのバランスが絶妙。
ワンシチュエーションの会話劇が、まるで舞台のような緊張感を生み出しています。
文化的影響と話題性
『やれたかも委員会』は、公開当初からSNSで「男子あるある」としてバズり、2016年に電子書籍化、2017年に単行本化されるなど、ネット発の作品として成功を収めました。特に、電子書籍のセール時に読者が急増し、ガストで隣の席の会話に「やれたかも委員会って知ってる?」と出てきたエピソードは、作者の吉田貴司さん自身が驚くほどの反響だったとか。
また、クラウドファンディングやイベントでの読者参加型企画も話題に。「あなたも委員会メンバーに参加!?」というキャッチで、読者の「やれたかも」エピソードを募集するなど、インタラクティブな展開も魅力の一つです。
おすすめエピソード3選

ここでは、特におすすめのエピソードをピックアップ!(ネタバレなしでご紹介)
- case003「焼きそら豆と内もものぬくもり」
青春の甘酸っぱさが詰まったエピソード。バイト先の先輩との微妙な距離感にドキドキ! - case008「あの日、大きな木の下で」
女性相談者の視点で描かれる珍しい回。地元の「やりスポット」での淡い思い出が切ない。 - case022「甘え上手の君でいて」
同窓会での再会から一気に進展…と思いきや? 読者も一緒に「やれたかも?」と考えちゃう展開。
まとめ:あなたの「やれたかも」を振り返ってみませんか?
『やれたかも委員会』は、笑いあり、切なさあり、人生の深みありのユニークな作品。単なる恋愛ギャグ漫画にとどまらず、「あの時、別の選択をしていたら?」という人生の岐路を考えるきっかけをくれます。
漫画を読んで、ドラマを見て、自分の「やれたかも」な夜を友達と語り合ってみると、きっと新しい発見があるはず。あなたはどんな「やれたかも」を持っていますか? コメントで教えてくださいね!
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